ブリオッシュ(Brioche)
ブリオッシュは、フランスでは定番のパン菓子で、全国で様々なブリオッシュを楽しむことができます。
しかし、「ブリオッシュ」の定義は曖昧で、場合によっては菓子に、そして場合によってはパンとして分類されます。
使っている材料は、バターと卵、そして牛乳などで、焼き菓子とほぼ同じです。
しかしバターと砂糖を極端に多く使い、2度の発酵の過程を経るところは、ケーキと同じです。
ブリオッシュは、焼き菓子の材料でふわふわした生地を作る、ちょっと特殊な存在なのです。
最も基本的なブリオッシュは、雪だるまのような形をした「ブリオッシュ・ア・テット」で、「テット」とは頭を意味し、その名の通り生地に頭がついたような形をしています。
大きさは、大小様々です。
ブリオッシュを応用したお菓子として有名なのは、ババやサヴァラン(後述参照)などです。
しかしこれだけに留まらず、フランスでは各地にブリオッシュをアレンジしたようなお菓子が沢山あります。
例えばアルザス地方のクグロフや、ボルドー地方のガレット・デ・ロワ。
ガレット・デ・ロワは通常パイ生地で作られますが、ボルドー地方ではパイの代わりにブリオッシュを使うようです。
私たちが持つフランスのパンのイメージは、恐らく「フランスパン」と呼ばれる硬いものの方でしょうが、ブリオッシュもまた、フランス人の生活に欠かせない特別なものなのです。