フロランタン / ラングドシャ(Florentins / Langue de Chat)
フロランタンやラングドシャといったフランスの焼き菓子は日本でも大変有名で、多くのファンがいます。
特にラングドシャは、多くの製菓会社がアレンジした商品を発売しています。
フロランタン(Florentin)は、直訳すると「フィレンツェの」という意味で、フィレンツェからフランス王家に嫁入りしたカトリーヌ・ド・メディシスによってそのレシピが伝えられたと言われています。
また別説によると、パリのパティシエでフロランという人物が考案したので、名前がフロランタンになったともいわれていますが、定説になっているのはメディシスによってもたらされたという前者の方です。
サクサクのクッキー生地にキャラメルでコーティングしたスライスアーモンドを乗せて焼いたフロランタンは、何ともいえない香ばしさが特徴です。
一方、ラングドシャ(langue de chat)は、直訳すると「猫の舌」という意味で、形も楕円形で、舌の形をしています。
このお菓子は19世紀に考案され(17世紀という説もあり)、その形状や表面のざらっとした感じが猫の舌そっくりだったということから、この名前がつきました。
アイスクリームの口休めとして供されたのが最初でしたが、今では焼き菓子の定番としてお馴染です。
因みに、ラングドシャと同じ材料を使い、焼く工程の途中で熱い棒に生地を巻きつけて仕上げられるものは「シガレット」と呼ばれています。