フランスとヨーロッパのお菓子ガイド

クレーム・ブリュレ(Creme Brulee)

クレーム・ブリュレは、フランスのレストランには必ず置いてある、定番のデザートです。

クレーム・ブリュレ

「クレーム・ブリュレ」は「焦がしたクリーム(英:Burnt Cream)」という意味で、その名の通りクリームの表面に粗糖をかけ、焦がしています。

カスタードプディングより濃厚なクリームの表面をキャラメリゼしているだけという、非常にシンプルなものですが、中のとろっとした食感と、表面のカリっとした食感のハーモニーが素晴らしく、味わい深いものになっています。

クレーム・ブリュレのプディングは、卵、牛乳、生クリームからできています。

カスタードクリームには生クリームは入っていないので、その違いにより、コクのあるデザートになっているのです。

このデザートの起源は明確にはわかっていませんが、1691年に出版された、パティシエ、フランソワ・マシアロの本にそのレシピが初登場しました。

このことから、17世紀後半に考案されたものと思われます。

考案した人の名前にはジョエル・ロブションというパティシエの名前が挙がっていますが、これも諸説のうちの一つであり、実際には誰の考案なのかはわかりません。

日本では、映画「アメリ」の中で、主人公のアメリがクレーム・ブリュレの表面をスプーンでとんとんと叩くしぐさのシーンで有名になり、それ以来人気を保ち続けているデザートです。

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