フランスとヨーロッパのお菓子ガイド

ガレット・ブルトンヌ(Galette Bretonne)

ガレット・ブルトンヌは、ブルターニュ地方を代表するお菓子で、バターをたっぷり使った厚焼きクッキーです。

ガレット・ブルトンヌ

バターの量は、ガレットが作られるようになった時には小麦粉の量に対して半分以下だったようですが、今では小麦粉と同量のバターを使うところもあり、味にコクが加わっています。

「ガレット(Galette)」とはフランス語で「丸く薄いもの」という意味で、元々ブルターニュ地方ではそば粉を使って薄くクレープ状にした郷土料理を「ガレット」と呼びました。

今でも料理としてのガレットは、一般的に食されていますが、「ガレット・ブルトンヌ」として発展した経緯にはブルターニュ地方の土地柄がありました。

フランス最西端にあるブルターニュは海に恵まれ、そこで採れる塩は非常に有名です。

また酪農が盛んな地域であり、ブルターニュ地方では良質の有塩バターが作られます。

ですから、このバターを使ってブルターニュ・オリジナルのお菓子ができたのです。

ガレット・ブルトンヌが生まれた起源には、イギリスを追われてきたケルト人が関係していて、彼らが英国のショートブレットをブルターニュに伝えたことから、それがアレンジされて現ガレットになったといわれています。

確かに、ショートブレットと食感が似ています。

ガレットは、普通のクッキーにはないボリュームと濃厚さがあり、一度食べたらやみつきなる人も多いと思います。

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