バヴァロワ(Bavarois)
バヴァロワは、ムースによく似たデザートで、卵黄ベースのソースに生クリームを加え、ゼラチンで固めたものです。
単純に言うと、カスタードクリームと生クリームの混合物をゼラチンで固めたもの、といえるでしょう。
人々がよく疑問に思うムースやブラン・マンジェとの違いについてですが、バヴァロワは卵黄ベースになっているのに対し、ムースは泡状にした卵白を加えています。
「ムース」という単語には「泡」という意味があり、軽い食感が特徴です。
一方バヴァロワは卵黄と生クリームによる濃厚さが大きな特徴で、応用のききやすいムースと違い、単品で食べることがお勧めの一品です。
そして、ブラン・マンジェの主要構成要素はアーモンドミルクで、これもまたバヴァロワやムースとは決定的に違います。
バヴァロワとは、ドイツ・バイエルン地方を意味する形容詞で、そのルーツはバイエルン地方にあります。
元々現地には、ミルクセーキのような飲み物「バヴァロワーズ」がありました。
そして、それを18世紀に、フランス人シェフがバイエルンの貴族のための新たなメニューとしてゼラチンで固めて作ったのが始まりです。
ムースは様々な生菓子・デザート菓子にアレンジされやすいのですが、バヴァロワにはバリエーションはあまりありません。
しかし、高級なフランスのデザートとして日本でも有名で、フランス料理店などで供されています。