フランスとヨーロッパのお菓子ガイド

エクレア(Eclair)

シュークリームと同じくシュー生地でできた定番のお菓子エクレア。

日本ではシュークリームのほうが圧倒的に消費量が高いようですが、フランスではエクレアこそが国民的お菓子です。

エクレアは、絞り金で細く出したシュー生地を焼き、中にカスタードクリームやホイップクリームを入れ、上にフォンダンをかけたものが最も一般的です。

シュー生地は、カトリーヌ・ド・メディシスの菓子職人、ポプリーニが考案したものであると言われています。

それをカトリーヌがフランスへ嫁入りする際にフランスに持ち込み、フランスのお菓子として発展しました。

しかし、シュー生地はいったん姿を消します。

再びシュー生地が使われるようになったのは、19世紀のことです。

この時代、アントナン・カレームが、タレーラン邸のパーティーの際にシュー生地を使ったエクレアを考案し、客に振舞いました。

当時彼は、天井からジョウロを吊り下げて生地を流し込む方法を取っていましたが、後に絞り袋と絞り金が発達したことにより、現在の絞り出す形になったようです。

もっとも実際のところ、ポプリーニがシュー生地を作ったのかも、カレームがエクレアを誕生させたのかもはっきりわかっていません。

お菓子誕生にまつわる話の多くには諸説あるものです。

しかし、フランス市民の味覚にぴったりマッチしたのでしょう。

今ではフランスのどこへ行っても食べられる定番のお菓子です。

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